黒岩先生の口腔ケアは口腔の清掃に留まらず、口腔機能のリハビリを究極の目的としていることは、容易に理解できる。その一方で、「口腔ケアを行うと、なぜ、食べられるようになるのか」という素朴な疑問が寄せられている。本書はそんな疑問に応えるもので、解剖学、生理学、神経学、リハビリ学などの専門家が、各分野の立場から黒岩先生の口腔ケアを解析し、口腔ケアのもつ魅力を理解してもらうことが目的である。

義歯作りをなかなか難しいと思っている先生方は多い。本書は、先生方が知りたい義歯作りのコツやツボを、塩田義塾における質疑応答形式でまとめたもの。質問にそった症例も数多く提示している。また、ちょっと違った視点から義歯作りを語ったコラム「臨床福袋」には、義歯臨床のヒントがたくさん詰まっている。

いま、歯科では口腔内でのカンジダの動向に関心が寄せられています。カンジダ症は、抗真菌薬の投薬で症状は改善されますが、薬を用いた治療法については、他の菌叢とのバランスや菌交代現象の問題を考慮したうえで注意して行わなければなりません。本書では、カンジダが口腔粘膜疾患にどのような影響を及ぼすか、また、カンジダが関与しやすい環境というのはどのようなものか、口腔常在菌である“普段は地味”なカンジダが、“悪さをするとき”の話をわかりやすく解説していただき、口腔カンジダ症の検査、診断、治療法から予防まで、実践的な内容でまとめました。

歯科衛生士は患者さんのちょっとした変化に気づくことができる立場にあり、そうした変化を発見・報告することは、歯科衛生士の大切な役割の一つです。こうした役割を果たすためには、患者さんの口腔内で起こるさまざまな病変や異常に“気づく目”、あるいは“見分ける目”が必要となります。
本誌はこうした観察眼を身につけるための知識がわかりやすく整理された、臨床の場でお役立ていただけるガイドブックです。

患者さんを守り、医院を守る「消毒・滅菌」。しかし、いざ取り組むとなると一筋縄ではいきません。
「どこから滅菌すればいいの？」
「滅菌できないものはどうするの？」
「コストがかさむのでは？」
「スタッフへの説明はどうすればいい？」
本書では、塚本歯科クリニック（愛知県）での実際の取り組みを紹介し、これらの疑問にひとつひとつ答えていきます。

前作『よく・わかる 歯科医院を生かすお金のしくみ』につづく第二弾！
とくに反響が大きかった「やりくり」に焦点をあて、「医業収入」「ヒト」「モノ・サービス」の観点から医院経営のお金のやりくりの本質を追究。教科書的な知識や理論にとどまらない、実感をもって語られるスケールの大きな医院経営論は必読。

いつの時代も、歯科医療には「歯の保存」が求められる。本増刊号では歯の長期保存を試みるうえで欠かせない処置の一つである歯内療法を、“ライフステージ”という切り口から編集。歯内療法の最新コンセプトやストラテジーを縦軸、患歯のライフステージを横軸として位置づけ、小児から高齢者の各世代に質の高い歯内療法を提供するための指針となる、これからの日常臨床に欠かせない１冊！

いまや総義歯製作の名人の域に達した村岡秀明先生の、総義歯臨床への思いがぎゅっと詰まった本です。
本書を読めば、村岡先生が患者に喜ばれる総義歯を作れるのは、ユーモアセンスに溢れたあったか～いハートの持ち主だからだ！ ということに気づかれることでしょう。
十八番の「コピーデンチャーの作製」の手順も掲載しています。

CO2レーザーを用いて行う“質の高い低侵襲治療”を解説した症例集。
症例は、う蝕治療や根管処置を含めた硬組織疾患への応用を14例、抜歯や粘膜疾患等に対する軟組織への応用を19例収載している。
CO2レーザーによる低侵襲治療は、術者・患者双方にストレスが少なく、予防歯科時代のツールとして最適。

義歯を道具ととらえ、患者さんにとって良い義歯を選択し、上手に使っていただく。そんな、患者さんを『口福』にし、義歯のイメージを変える新感覚の義歯案内書です。
全ページフルカラー、写真掲載100点以上、デンチャーの種類や特徴を患者さんにわかりやすく、簡潔にまとめました。
診療室、待合室に置いていただくのはもちろん、義歯を製作する歯科技工士さんにも利用していただきたい一冊です。